ただのOLのブログ

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舞台『BACK BEAT』兵庫公演 感想

6/15千秋楽を迎えたに戸塚さんと加藤さんが主演の舞台 BACK BEAT兵庫公演を観劇したので、その感想を思いつくまま勢いに乗せて書き連ねたいと思います。

 

※がっつりネタバレありの内容になっていますので、感想の部分は反転お願いします。※

2019/6/24追記 無事大千秋楽が終わりましたので、反転→がっつり表示に変更しました。

 

 

  • ざっくりと内容について
    有名なバンドBeatles創成期を描いた物語です。詳しくは公式HP見てください。今まとめる力は残されていません…
    舞台「BACKBEAT(バックビート)」公式サイト

    正直私の世間知らずをさらすようで恥ずかしいのですが、Beatlesについて全く知りませんでした。箇条書きで書けるような知識しかありません。
    例えば、、、
    ・ジョンレノン(ラフアンドピースの人。オノヨーコと結婚した)がメンバーにいる
    ・はっきりとわかる曲は「イマジン」と「イエスタディ」
    ・とても人気のバンドだった
    ぐらいです…。自分でも書いてて空しくなる内容です。

    そんなBeatlesを全く知らない私でも今回の舞台はとても素晴らしく、とても分かりやすい楽しい内容でした。

 

 

  • 感想
    まず何がすごいって、どこの紹介文、ネットニュースにも書いてありますが、劇中で出てくる生演奏です。
    まるで本当に私たち観客がそのクラブの客かと思うような迫力のある演奏、そしてそれぞれの役者の方たちが楽しんで演奏していることが本当に伝わってきました。音楽について詳しくないので、演奏の上手い・下手はわかりませんが、十分に聞いて楽しいと感じました。
    演奏中に手拍子をしてノッていると、舞台と一体となって盛り上がっているように感じます。一番最初に演奏するシーンでは、劇中ではもちろんBeatlesは世間から注目されているわけではなく、観客の私も「音楽始まったけど…何かするの?」という舞台上でのクラブのシラケ具合と観客の戸惑いがシンクロしているようでそれもよかったと思います(誰?)。まぁそれも2回目以降になればノリノリで手を叩いてましたけどね。

    あと役者の方々の演技が素晴らしいです。本当にBeatlesを知らない私が見ても、「あぁ、きっとこんな雰囲気のバンドだったんだな」と想像できる空気感だったり雰囲気がありました。おそらくBeatlesが好きな方が見ても納得して楽しんでいただけるんじゃないかと。
    加藤和樹さん演じるジョンレノンのカリスマ性、気難しさ、本当に素晴らしかったです。ポール、ジョージ、ピートの3人でわいわいしているところにジョンが出てきた時、急に雰囲気がガラッと変わって締まった空気になるところとか、スチュが死んだときの、辛いからこそ現実を受け入れられずに笑ったり怒鳴ったりする繊細な部分とか、本当に本当に素晴らしかったです。よかったとしか言えない自分の語彙力のなさにムカつくほど。
    また、忘れてはいけないのが、劇中演奏シーンでの歌です。加藤さんが出演された他の舞台やご自身のライブに参加し普段の歌声を知っているからこそ、今回のジョンレノンの歌声やシャウトがあまりにも違いすぎて驚きました。「こんな歌い方できたの?」と。最後のツイストアンドシャウトでは、ジョンレノンのような素晴らしい歌声でありながら余裕も感じ今回の舞台だけで終わらせるにはあまりにも惜しいと感じさせる素晴らしい演奏でした。ツイストアンドシャウトの西川大貴さん演じるリンゴスターの楽しそうに頭を振りながらドラムを叩く様子も前のシーンがスチュ死だけあって、泣きそうになりました。

    また、今回初めて知ったのですがJUONさん演じるポールマッカートニーの歌声が口が開くほど聞きほれるものでした。迫力もあり、甘い雰囲気もあり、ギターとベースを弾き、ただただすごさに圧倒されました。舞台ではバンド演奏シーンいがいでも本当によくギターを弾いているんですよね。本物もきっとそんな感じだったのかなぁ…。

    10代ではない彼らが10代の頃のBeatlesを演じるので違和感があるかと少し思っていたのですが、全くそんなことはなく逆に私が10代の頃ってそんな感じだったなと思い出させてくれる程でした。悪ふざけしあったり、あの頃の謎に勢いがある感じだったり、時代が時代なのでドストレートな下ネタも出てくるのですが、それもまた良かったり。できることならお酒を飲みながら観劇してみたいですね。
    いやしかしぴったりとした衣装だったからか推しは本当にスタイルが良かった。唐突ですが、舞台のふとした瞬間に思いましたね。いや~~~~~~足が長い。

    好きなところは?と聞かれれば「全てです」と答えたいぐらい最初から最後まで役者さん、照明、音楽、衣装などなど、全てが好きです。あ、個人的ツボの1つは、初めてインドラで演奏するところの直後のジョンとスチュのやり取りですね。急いで舞台上で着替えないといけないので(間に合っていない時もありましたが(笑))、おそらく衣装の取り違えとかあるんでしょうね。ジョンが「あれ?ズボンのサイズあってない?」と気づき、スチュとお互いに衣装を確認しあったところ間違ってなかったみたいで二人して「セーフ」と両手を左右に動かしたところです。思わず笑いそうになりました(笑)
    まぁ、この舞台の好きなところは?と聞かれれば「全てです」と答えたいぐらい最初から最後まで役者さん、照明、音楽、衣装などなど、全てが好きです。

    最後のスチュが黒いコートをジョンに渡して額縁の向こう側へ消えていくシーンの私なりの解釈をちょっと書きたいです。
    最初はジョンが殺されたから?と思ったのですが、それではなくハンブルク時代のジョンではなくなった、ということなのかなと。革ジャンのスタイルも、まとまりのない音も洗練されて変わっていったことを、今回の舞台がハンブルク時代の物語だということを踏まえると=死・別れとも考えられるんじゃないかな。あくまでも私が思ったことなので、これで正解だ!とは思っていないです。

1日経ってざっと読み返したところ自分でも若干引いたのでこれぐらいにしておきます。恥ずかしくなったら後で修正するかもしれません…。

この舞台は、兵庫公演だけで言うと6/12~6/16という短い期間にも関わらず、私の中に大きな感情の盛り上がりと千秋楽を迎えた後に大きな喪失感をもたらしました。これは劇中のセリフを借りれば「嵐のようにやってきて、嵐のように去って」いき、客席の反応も日に日に大きくなっていって、まさに本物のBeatlesの熱狂を感じたような舞台でした。

 

また素敵な舞台と出会えることを楽しみにしながら、今回はこれで終わろうと思います。